3.3 FCSRの拡張版(d−FCSR)





 3.2で述べたFCSRの拡張版にd−FCSRがあります。dは拡張であり、
通常のFCSRはd=1の状態です。d=1では2進数の足し算が1+1=10
なるのに対して、d=3では1+1=1000になります。つまり、dだけ桁上
がりすることを意味します。また、レジスタもd=1からd=3では以下のように
違います。図1がd=1、図2がd=3の状態です。
d=1のFCSR
図1:d=1のFCSR



d=3のFCSR
図2:d=3のFCSR


 上記の図のようになります。つまり、一桁の繰り上がりがπで表され、πd =2となります。このような拡張をすることで、l系列の周期が長くなり、
よりスペクトラム拡散に適した系列になります。