1973年(昭和48年)10月7日 (日) 放送
「お笑いオンステージ」男が握手する時

9月7日に神奈川県の藤沢市民会館で行われた公開収録を見た人を通じて、美代ちゃんがNHKの番組で歌を歌ったということがわかり、別掲(美代ちゃんの試練)の通り大変な騒ぎになりました。

前半の「てんぷく笑劇場」の中に、某番組の公開録画という劇中劇を作り、そこに審査員の一人として参加した人気歌手・浅田美代子「役」の女の子が、審査の合間に歌を歌うという苦肉の策。もちろんその浅田美代子「役」の女の子に扮したのは、美代ちゃんご本人。こんな苦労をしてまで番組出演を企画しなければならないほど美代ちゃんの人気はすごいものでした。歌手としてではなく、コメディに出演しただけというのがNHKの解釈。

美代ちゃんは10月1日にNHKの新人歌手オーディションに合格され、支障なく「ひとりっ子 甘えっ子」を歌う場面とともにこの番組は放送されました。本来、この番組への正しい(?)出演の仕方は、この"てんぷく笑劇場"に出演した後"減点パパ"との間の歌のコーナーで歌を歌うというものでした。

こんな事情は、後になって知ったかぶりしているだけのことで、その時は、"あれぇ?どうして美代ちゃん歌のコーナーに出ないんだろう?"と素朴に思っていました。しかも新曲じゃないし。

※慎重を期し、当初は以下記述を割愛しておりましたが、この番組は、当時の騒動を背景に、9月中に放送予定だったものを、あえてオーディションが行われる10月1日を待って放送するよう変更されたものです。美代ちゃんが歌われた歌が「わたしの宵待草」でなく「ひとりっ子 甘えっ子」だったことから受けた違和感の裏には、このような経緯があったわけです。2014年(平成26年) 4月21日にNHKで放送された「スタジオパークからこんにちは」の中で当時の台本が披露され、その映像から、この番組の元々の放送予定日が1973年(昭和48年)の9月30日(日)であったことが断定できたため追記しておきます。
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