1973年(昭和48年)4月21日(土)発売 「赤い風船」
マニアックな話から入ると、レコードのジャケットには「主題歌」と書いてあり、ドラマのクレジットでは「劇中歌」。その「時間ですよ」の中で、堺正章さんは最初「あの手」と歌われ、美代ちゃんは「この手」と歌われました。
「赤い風船」は、 久世プロデューサーの依頼に基づき、現代の童謡というコンセプトで制作された歌で、制作依頼を受けた音楽出版会社の労苦を介し、この名曲は生まれました。元々、久世プロデューサーの意図は、誰もが口づさめるような歌というところにあったとされていますが、まさしく現代の童謡そのままに仕上がったこの歌は、人々に新鮮な印象で受け入れられ大ヒット。その意図通り、多くの人々に歌い継がれています。
今日、この歌について語られる時、制作者の功績や才能を評価する話題が多くなっています。もちろん、それも語られるべきであることに違いはないでしょう。しかし、この歌を世に知らしめ、この歌が描く世界を的確に表現しきったのは、他ならぬ若き日の浅田美代子さんだったことを、今更ながらもあえて強調しておきたいと思います。
「赤い風船」は、今においても、浅田美代子さんご自身が大切にされている歌だとのことです。