1973年(昭和48年)9月5日(水) 放送
「時間ですよ」 最終回

美代ちゃんは、この最終回、どこか腫れぼったい目で出演されていましたが、それというのも、収録中からスタジオで開かれた打ち上げパーティーの終わりまで、美代ちゃんは泣きっぱなしだったのだそうです。収録は美代ちゃんが泣きやむのを待って行われたと聞きます。それでも、この日ばかりは、誰も、久世プロデューサーでさえ叱ることはなかったそうです。一生懸命にやった、だからこそ感極まれたのだと思います。スタッフの方たちも共演者の方たちも、それをわかっておられたのでしょう。

おでこを出すのを嫌がる美代ちゃんを、堂々往復ビンタで指導したという久世プロデューサー。泣きべそをかく美代ちゃんに演技のお手本を見せたという森光子さんや松山英太郎さん。そして、間合いや目線の取り方など演技の基本を細かく指導されたという悠木千帆さん。多くの出会いを残して「時間ですよ」は終了しました。堺正章さんによると、美代ちゃんは天才的な演技者ではなかったそうです。周囲から吸収する力に長けていたのだそうです。

最終回ということで、健ちゃんと浜さんは感無量の様子ですが、ミヨちゃんは明日も他のチャンネルの仕事があるとのことで余裕綽々。うまく言えませんが、ともすればマ ンネリズムに陥りがちなリバイバル番組で、美代ちゃんという新鮮な素材があったからこそ「時間ですよ」が持ちこたえた、というよりはむしろ上昇ムードに あったのではないでしょうか・・・?!。
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