本来は悠々自適としたいところだがなかなかそうは行かないのが世の常で
その中で暇を見つけては動き回る事


 在職中は年休をフルに活用し観光兼ねての秘湯巡りで走り回り、転勤が多いことを良いことに離島勤務中は海釣り、素もぐり漁と昼夜を問わず精を出し、山間地では渓流釣りや山菜取りと転勤先のその地で出来る遊びに精を出し、それなのに大過なく定年となり、そんな環境を提供してくれた職場と同僚に感謝してます私。

 退職後数年は渓流釣りに頑張って、ヒョンナ事から妻が里山歩きに誘われて途中リタイヤ用に同行したのがきっかけで、これは将来介護保険のお世話にならなくてバイバイするまで自前の足でトイレまでが可能ではないかと始めたのが山歩き、最初は運動靴で、里山なのに見てみると皆さん立派な登山靴、ならばと覗いた小さな山道具専門店、ここのオヤジさんが実に親切な人、登山のイロハを丁寧にご教授願い次第にエスカレートするのが自然の成り行き、遂には倶楽部に入会、(残念ながら現在この店も倶楽部も無くなってしまった)、標高も上り小屋は嫌だとテントまで担いで、事の序でに雪山とスノートレッキングと欲張って、でも骨でも折ったら大変と先ずは安全第一に今後も山だ釣りだと繰り出すぞ

 この山遊びで色々学ぶ事の多い事、先ずは全てが自己責任、これがないと自分のみか他人にも被害を与える、瞬間に判断する術、限られた物で如何にかする術、バランスよく安全に闊歩する術、節水の術、不味いものを美味しく食す術、他人が美味しそうに食べてる物を見ても我慢する術・・・・物の無い子供の頃を思い出す
自然の中に浸り癒され、コンビニも無いので度々飢餓も体験し、過酷な二足労働をひたすらこなし、自然に弄ばれこれで体の中に眠っていた野生感と自然治癒力が開眼するのではないか、しかも遊びながらならなお結構なことではないのかな。

2007.4.1。