陶原小学校
愛商の吉田さん、古村さん、新潟商業の相馬さんら学徒動員の宿舎。
菱野覆土工場の板を打つ作業をした。腹がへってしょうがないので、近所の農家でいもを買って、蒸してもらっておいて、食べに行った。家から大豆を枕の形にして送ってもらって食べていたが、下痢をした者がいて見つかった。「兵隊は外出があるのに、俺たちはない」と話しているのを兵隊に聞かれて、兵隊が「俺たちはいつ死ぬかわからないんだ」というから「俺たちの方が危ないんだ」と言い返したら、一晩中なぐられた。 貿易商業の50人が脱走したが、瀬戸駅でキップを売ってくれないので、歩いて名古屋まで帰ったが、翌日全員連れ戻された。
(古村敏雄さん 海部郡