雑   感


毎日鍼治療をしていて、色々感ずることを書き出してゆきます(非定期的に更新)

2003/4/4
いつも思うことだけれど、西洋医学で治らなかったものが、パッと夢のように治るという過大な期待をもって、来院される患者さんが見えます。そういう人に限ってドクターショッピングをして、2・3回で来なくなってしまう。結果,例え早く治るものでも、こじらせて治りにくくなってしまう。
自分の期待どうりの治療にならないと(もっとも相性や人間性にもよるが・・)、またよその病院・
診療所などにいってしまう。
どこへ行ってももいいから、ある程度信用のあるところで診てもらって、きちっとかかったほうが
いいと思う。

愛知医科大学痛み学教授・(社)全日本鍼灸学会愛知地方会顧問の熊澤孝朗教授は、「痛み
の持続が痛覚神経系に可塑的(カソテキ)な歪(例えば、粘土を指で押すとへこみ、元に戻らな
い歪)をもたらして、傷が治っているにもかかわらず、一種の記憶として神経回路に残り、信号
を発し続ける可能性があることがわかってきた」と言われる。中々治らない慢性の痛みは、鍼灸治療が最も得意とするものだが、痛みを放置しておくとさらに複雑な痛みを作ってしまうことになるので、本当は早期に鍼治療をすれば、副作用もなく早く治ると思うのだが・・・
2003/4/5〜7
鍼灸の古典に、罹ってしまった病気を治そうとするものは、戦争が起こってから兵器を作るようなもの、喉が渇いてから井戸を掘るようなものだという記述があるが、、病にかかる前から鍼灸で身体を調整して、病にかかりにくくする。また早め治療することにより早く治る。まさにその通り。古代の時代から第一次予防として取り上げられている。(もっとも、古典を崇拝してはいないが)
もう私の頭では理解の域を超えているが、西洋医学では、脳機能の解明など人体の不思議とされてきたものが研究され、それが一歩一歩ではあるが解明されてきている。こういう基礎的な裏づけがあって、はじめて臨床が成り立つ。
EBM臨床比較試験で有効性を検討することが半ば常識と化してる今、鍼灸界で黒野保三先生の指導の下、我東洋医学研究所グループで、はじめて多施設間での臨床比較試験が行われ、今年の第52回(社)全日本鍼灸学会香川大会において発表されることとなった。歩みは遅いが、鍼灸治療の有効性を検討してゆかねばならないと思う。

2003/4/14
同意書を書いてくださる先生方、いつもありがとうございます。患者さんにうまく説明できずに、先生を困惑させることが多々ありました。
安く(保険治療)治療が出来、良くなって患者さんに喜んでもらえるのがなによりです。

2003/4/30
4月に入ってから、忙しくなり、中々更新できなくなりました。
5/9
忙しすぎはしないけれど、午前中だけでも手伝ってくれるパートさんがいれば、非常に楽になると思う パソコンが出来ればなおいい と思う今日この頃・・

  5/12
3/28来院の新患の不妊の患者さん、右卵管閉塞、冷え性、生理痛(腰痛)みごと妊娠、やはりうれしい。表情も明るくなり、よかった、よかった。
患者さんが、良くなってもらって、笑顔で来院されると、鍼をやってて良かったと思う。

5/17
患者さんで、よくここに鍼を打ってくれって言われる。本当にそれでよくなるのかどうか。
そう言われる人で、あまりにおかしなツボを指定する患者さんには、説明してその部位に対しては鍼をしないようにしている。
また、他の治療院で強刺激を受けていた人が当院に来院されて、もっと強くと言われるが、困ったものだ・・・。東洋医学研究所のホームページを見せて、納得できた人だけが今も来院している。
さあ、またがんばるぞ!

5/20
 本日、患者さんの話で「家にいたら、電話が(親ではなく祖母に)かかってきて、孫娘が日中に交通事故(相手はベンツ)を起こし、車は大丈夫だが中にあった物が壊れて、それを弁償して欲しいということで、振り込んでくれと言ってきた。そこで孫に電話したらやっていないとのこと。あわてて振り込まなくて良かった。・・・という話。
世の中、おかしなことが多いが、身近でこういう事件が起きると他人事ではない気がする。おかしな勧誘、詐欺まがいの話はよほど注意しなくてはいけない。
 先日も、私にどこかの配達業者から、おたくに・・・・という名前の子供が、GSカンパニーからゲームソフトを注文(代引き)したか確認があったが、これは何なんだろう。確認するから電話番号を教えてくれといったら、5分後にまた電話をかけなおすといって電話を切った。以後かかってこない。不気味 
6月18日
(社)全日本鍼灸学会香川大会に参加してから10日がたったが、疲れた。明日、後輩に鍼の練習がてら鍼をしてもらおう。それにしても、野保三先生はタフだ!
 
6月28日
黒野保三先生(臨床鍼灸医学研究会にて)
 高度な技術を有する鍼灸医師は、望診により全体像を把握するが、特に顔相と眼の力と声の鍼を重要視する。切診(脈診)による六部定位脈診と六祖脈の脈状により、患者のタイプやその日の体調を判断し、陰陽虚実を弁別する。
 刺鍼の実際においては、右手を推すことを主り、左手は鍼体を持って、鍼先が所望の方向に正しく、やわらかく、、すばやく刺入できるように按配するという技であり、この技が修練されるとシンプルになり、美観を兼ね備えるものである。そして、補寫が適切に行えて気が整ったならば鍼を抜き去る。その際のドーゼは鍼尖により決定する。
 要するに、刺鍼施術に際しては一意専心の態度で臨むことが要求される。


7月16日
黒野保三先生 「鍼灸診療の真髄」(H15/5/31)
要するに刺鍼の技法は窮めることにより自然に無駄が省かれシンプルになる。
上医の技は下医ではなかなか測り知れない。したがって下医が上医を測ろうとすることは下医のうぬぼれでマナーにかけることが多い。
上医と下医の差は、研究の内容(臨床に応用でき、患者のためになるもの)と数、それと経験年数と取り扱った患者の内容と数、それに技量の腕を出し合って測れば自ら結論が出ることは明白である。
何よりも大切なことは謙虚に自分を磨くことであろう。

謙虚に 謙虚に・・・

8/29
今回は、治療に関してではないけれど、非常に困ったことです。
昨年末、治療室の天井埋め込み型のエアコンが動かなくなり、今年に入って、掃除機、自宅の風呂湯沸かし器、扇風機、はたまた冷蔵庫、プリンタ(近所の子供が遊びに来て中に毛糸か何か入れてから・・)  
一体、どうなっているの? 働けど暮しは良くならずじっと手を見る 
という現在の心境です とほほほ・・・
東洋医学研究所での勉強会風景 
 手前にコンピュータ(パワーポイント)と液晶プロジェクターを使用しています
2003/9/19 13:30
隣のビル?の解体工事で2階のトイレの窓が鉄骨の直撃段を受けたが、幸い網目の厚いガラスを使用していたので突き抜けることはなかった。それにしても恐ろしい。
至近弾は多くて、勘定できないが、壁をこすったり・・・(すべて弁償!)
今年はいろんなことが起こった。
10/1
一体、いつまで解体工事は続くのか 鍼してリラックスするどころか、かえって落ち着かなくなる
鍼する身も集中しきれない 困ったものだ
経穴とは
経穴の形状を組織学的に研究する。経穴の受容機能を生化学的に研究する。経穴の受容機能から効果器としての生理学的・生化学的研究が必要である。   ・・・・・・・やった 効いた ではいけない
春夏秋冬の季節の仕組みと人のタイプの仕組みと
そのときの気象と人体の関係等を充分把握して、鍼の刺激量を適切に加えるよう技能を練磨すること
古典は 真理と創作が混ざり合ってわかりにくくなっている
生体防御は皮膚⇒局所免疫⇒病の進行⇒体のバランスが崩れる
⇒器質的疾患 太極療法(鍼)を続ければ必ず良くなる 身体にあわせて鍼が出来るように。 充分に診察できないと、良い鍼はうてない
12/17
上の解体工事跡に駐車場が出来た。これで患者さんも助かる

AMI(経絡臓器測定器)で計測中
最近、子供の影響か歌番組を見るようになったが、男性の歌手が甲高い声で歌っている。また、誰かの歌い方の真似が多く、聞くに堪えられない。何とかしてほしい。これが個性なのか!
女性のほうは、自分の歌い方で、素直でのびのびと、楽しく元気に歌っている。やはり、女性はたくましく、強い。
H16/4/21
地下鉄のエスカレータで最近、左側に立ち、右側は歩いて登る人用に空けておくような事になっているらしいが、何故なんだろう?年寄りまでエスカレーターを歩いて登る人がいる。危ない。降りるときもそうだ。もっと危ない。意地でも右側に立ってやる!!

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