二十一くんのつぶやき #6

今日の俺は、昨日の俺とはひと味違う。

どこか違うって?
見てわからないのか?
何、わからない?
ならば、特別に教えてやろう。
今日から、俺は大人である。
そう、お、と、な。
なんだか、世界が違って見えるぜ。
イッツアビューチフルワールド!
何? それでも良く分からない?
全く、困った奴だな。
ほら、これを見ろ。
俺の腰に燦然と輝く、この聖刀日光を。
そう、俺は大人になったのだ。
さらば、昨日までの子供だった俺。
こんにちは、大人になった俺。
はっはっはっはっは。
良し、グッドだ。
「アレは、儀式です」
何ですか、日光さん。
「ですから、アレは儀式です」
はい、気持ちよかったです。
できれば、もう一回、お相手を……
「……全く、この親子は」
は? 何ですか、日光さん。
駄目ですか?
そんな、けちけちしなくても……
「ですから、アレは儀式です。二度、三度する事ではないのです」
そうなのですか?
でも、まあ、気持ちよかったし、良いか。
何しろ、俺の本命はシャルロットさんだし。
おまけにこれで、シャルロットさんとの時に、初めてと言うことで失敗する確率も減った。
はっはっはっはっはっ
良し、グッドだ。
「……それはともかく、私を使いこなすには、まだまだ、修行が必要です」
修行ですか?
最強の俺には、そんなモノは必要だと思えないのですが。
「今のままでは、ランス王の足元にも及びませんよ」
まさか、そんなはずが無いじゃないですか。
「そんなはずが、あるのです」
……むう。
確かに、俺も、そう感じることもありました。
あいつとの間には、かなりの経験値の差があることを。
「そうです」
そうですね。
いざというときのために、修行をする必要がありますね。
「そうです」
では、早速。

俺は、今日から、毎日お風呂で自慢のグレート兵器に冷水をかけることにした。
もう少し、持久力をアップせねば。

何故か、日光さんは三日ほど口をきいてくれなかった。

続く

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