二十一くんのつぶやき #7
将を射んと欲すれば、まずは馬からだ。
聖刀日光さんを相手に、大人になった俺である。
はっはっはっはっは、良し、グッドだ。
いや、違う。
親父に対抗できる武器を手に入れた俺である。
本当ならば、そのまま親父を退治して──と言うのが本当だが、ここはぐっと我慢をして、もう少し情報収集などをすることにした。
別に、親父を恐れた訳じゃないぞ。
ただ、勝率を少しでも上げてから、戦いを挑もうとしただけだ。
俺は、猪突馬鹿の親父と違って、頭脳派でもあるからな。
そこの所、間違えないように。
さて──
馬。
ここは、シャルロットさんの友人であり、親父の娘である姉上にターゲットを絞ろう。
一石二鳥の馬である。
「誰が馬よ」
姉上、これはモノローグです。
いくら耳がでかいからって、聞こえるはずがないでしょう。
「……まあ良いわ。それで、何のよう?」
俺は、姉上の部屋を尋ねていた。
この、人の倫理観を外れまくった姉上は、親父のハーレムに一室を貰っている。
「誰が、人の倫理観を外れまくっているって?」
ですから、モノローグです。
それよりも、姉上におたずねしたいことがあるのです。
「ふ〜ん、何よ」
そのですね、単刀直入に言いますと……
つまりですね。
あのですね。
「ちっとも単刀直入じゃない!」
そうですか?
「まあ、言わなくてもわかるけど──どうせ、シャルロットのことでしょ」
む、何故それを。
「パーパから、シャルロットを取り上げて、自分の物にしたい。その方法はないか? そんなところでしょ」
何故、そこまではっきりとわかるのですか?
「他に思い当たらないしねえ」
では、姉上、話は早いです。
何か、上手い方法はないですか?
「良いこと、二十一」
はい、姉上。
「絶対に無理!」
……何故、そうもきっぱりと言い切れるのですか?
俺の方が、親父よりもいい男だし、親父よりも理知的だし、親父よりも……とにかく、グレートなはずです。
「な〜に言ってるのよ。パーパの方がよっぽどいい男でしょ」
そんなことはありません。
姉上は、人倫を踏み外しているから、そう思えるだけです。
「ほ〜う。言うようになったわね」
いえ、ちょっと、失言しました。
姉上は素晴らしくグレートなお方です。
「わかればいいのよ。うん、グッドね」
はい、姉上、グッドです!
「とにかく、あんたよりも、パーパの方が、素敵なの」
そんなはずは……
「じゃあ、ちょっと、調べてみましょう」
調べる? って、姉上、何をするんですか。
何故、俺のズボンを。
パンツまで。
あ、そこは。
そ、そんな、指で。
……あへ。
「二十一……早いわね」
っていうか、姉上、処女でしょ。
どこでそんなテクニックを。
「カラーの次期女王の身だしなみって奴よ。それにしても、二十一は早いけど」
くっ……冷水かけだけでは、まだ駄目なのか。
って、姉上、何を。
姉上は、手で搾り取ったそれを、ぺろりとなめた。
むむむ、なんだか、ドキドキ、むらむら。
「やっぱ、パーパの方が、濃いし、健康だし、とにかく、優秀よ」
何ですか、それは……
しかし、ごきゅん、姉上って、普段は乱暴ものだと思ってたけど、結構、色っぽいかも。
掌の上の俺の物を舐めとるその仕草。
姉上が美少女であることは間違いないし。
なんだか──むらむら。
「……ほら、パーパの方が優秀だって、わかったでしょ、って、二十一、聞いてる?」
姉上!
「は、はい! って何よ。いきなり大声出して! びっくりさせないでよ!」
そんなことより、姉上。
俺と一緒に、禁断の世界へ!
「寝ぼけるな!」
げほ
……やっぱり、姉上は乱暴者である。
続く
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