二十一くんのつぶやき #8

世の中には、はた迷惑な老人がいる。

創造神の活動が活発になってきた。
元々、親父が魔王になったのは、それに対抗するためである。
他にも、様々な準備がされている。
とは言え、まだ、いくらか力不足の感がなきにしもあらず。
そんなわけで、親父は、エターナルヒーローの一人である、ホ=ラガの招聘を考えているようだ。
いや、親父と言うよりは、マリス様が、と言うのが正確か。
何しろ、あの親父である。
何も考えずに、Hをして高笑いをするしか能がないのだから。
「ホ=ラガの奴か?」
親父は、なんだか、乗り気ではない様子である。
「はい、全ての物事を知る者、ホ=ラガ殿の協力があれば……」
「しかしだな……」
なんだか、親父の奴、ホ=ラガを苦手に感じている様子である。
「だいたい、誰を使いにやるつもりだ?」
「……」
「そんな目で見ても、俺様はイヤだぞ」
心底イヤそうな親父である。
身震いまでしている。
「それでは、リック将軍」
「……マリス様のお願いでも、そればっかりは……」
おや、リック将軍も首を振った。
なんだか、顔色が悪いぞ。
「それでは、バウンド将軍」
「あ、あいたたたたたたた。頭痛がイタイ」
慌てて、お腹を押さえるバウンド将軍。
いったい、何事だ?
「それでは、エクス将軍は」
「お願いです、それだけは勘弁してください」
エクス将軍まで。
「では、やはりランス王が……」
「だから、俺様は絶対にイヤだぞ!」
いったい何なんだ?
あの傍若無人を絵に描いたような、親父があそこまでいやがる。
……にやり。
なんだかわからないが、これは、親父を倒すチャンスかも知れない。
ここは、俺が……
いや、ここで立候補するのは拙い。
親父のことである。
俺が、となれば、邪魔をするに決まっている。
ここは、黙って行動に移るのが吉である。
くっくっくっく。
親父め、見ていろよ!

とは言え、まずは情報収集から。
そう考えた俺である。
はっはっはっ、さすがは、グレートな俺である。
情報を征するもは、全てを征する。
良し、グッドだ。
と言うわけで……
まずは、リック将軍に。
「二十一くん、世の中には、知らない方がいいことがあるのです」
……?
ならば、バウンド将軍。
「言えるか!」
……?
エクス将軍。
「……ふう。二十一くん、私から、一つ、あなたにこの世の真理を教えましょう。好奇心、猫を殺す。わかりましたか?」
……?
なんだか、全然、情報が集まらない。
仕方がないので、親父に聞く。
……
くっそ〜、なんで、どつかれなくちゃならないんだ?
しかし、余程の事があるらしいことはわかった。
こうなれば、行動あるのみ。
当たって砕けろ!
俺は、行動を開始することにした。
くっくっくっく。
親父、見てろよ、貴様の時代もこれまでだ。
貴様が何を苦手にしているか、全てを暴いてやる。
シャルロットさんは、俺の物だ!

続く

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