入浴前の体は当然冷えています。その状態でいきなり熱いお湯の中に入ると血圧の上昇が起こり大変危険です。また、他の人も浴槽に入ることから、事前に体を清潔にするという理由もあります。
手やつま先などの体の端から中心へ向かってお湯をかけていき、体をお湯の温度に慣らしていきましょう。
浴槽に入る際は、一気に入らずに、まず半身浴を行います。お湯につかると体に大きな水圧がかかることから、血液が一気に心臓に戻り心臓に大きな負担がかかります。特に心肺機能が弱い人は十分に注意が必要です。
動悸が激しくなるような長湯は禁物です。特に、高温なお湯での長湯は避けましょう。
大部分の人が42〜43度の「高温浴」で入浴されていると思いますが、交感神経が刺激され、リラックスし難いですし、血圧や心拍数が急上昇して、血液粘度が高くなるため体内に負担がかかり、脳梗塞等の原因になります。
理想的な入浴は、冬は「温浴」、夏は「微温浴」ですね。20分程度ゆったりとお湯につかると、副交感神経が刺激されることにより、リラックスできます。