入浴時の注意事項
 脱衣場と浴室やお湯の温度差が大きいため、体力の無い人や高齢の人にとっては、血圧や自律神経に大きな負担がかかります。
 
 浴室での死亡事故原因の3/4が血圧変動による心筋梗塞や脳出血で、65歳以上の突然死の1/4が入浴中です。これらの事故を防ぐためにも、事前に浴槽のふたを開けて湯気等で浴室を温めておきましょう。
1.食事直後及び飲酒後の入浴は避けましょう
 入浴は食べ物の消化や吸収といった働きを鈍らせます。食後に入浴する場合は、
30分〜1時間程度の休息をとりましょう。
 飲酒と入浴は共に血液の流れを活発にします。脳貧血や不整脈、心臓発作が起こりやすくなるため酔いがさめるまで入浴は待ちましょう。
2.スポーツ直後の入浴は避けましょう
 スポーツを行うと血液中の老廃物を取り除く働きが活性化します。その状態で入浴するとその働きを妨げ、疲れが取れにくくなり心臓負担が大きくなります。
3.風邪をひいた場合
 原則的には入浴は控えるべきです。しかし、熱が無く、鼻や喉に若干の不快感を感じる程度であれば、ぬるめのお湯で温まるのも良いかと思います。ただし、入浴後に湯冷めをしないよう、気をつけましょう。
4.温泉の禁忌症
 温泉に入る場合は、その温泉場の表示に従いましょう。急性疾患(熱がある場合)、動脈硬化症、重症高血圧、重症糖尿病等の人は病気が悪化するおそれがあるので、入浴は控えましょう。
5.冬場の入浴
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