Amplifier

アンプとスピーカー... あなたならどちらに重点を置きますか?
よく人から聞かれる事があります。    
それは、アンプとスピーカー、どちらが重要ですか?って...       
シンプルな質問ですが、実は奥が深く話が長くなるので詳細は割愛しますが、私の考えは次のとおりです。

一般の人は、
   『スピーカーの違いによる音の良し悪しは、耳が肥えていなくても聞き分けられます』 が、
   『アンプの違いによる音の良し悪しは、比べても判断し難い』 ものです。

   
色々聴いていくうちに、少し 「っん?!」 って感じるようになってきます。    
そのためには、オーディオ専門店に行って様々な機種を遠慮なく聞かせて貰いましょう。 
ただし、聴き慣れたお気に入りの CD とかレコード持参で。    
すると、必ずあなた好みの音がする機器に遭遇します。    
ただし、決して価格が高いから良い音がする訳ではありませんので、ご注意を...。      
むしろ、この価格でこんな音が聞けるのか? っていう機器に出会います。
   
また、オーディオ機器一式を買い揃えるための予算と内訳も良く聞かれます。
たとえば、CDプレーヤー : アンプ : スピーカーの 3点セットを購入する場合の予算バランス。    

この 3点セットにかける予算の割合は...
2 : 3 : 5 の割合で、スピーカーが一番重要と答えます。
仮に分かり易くするために、予算総額を100万円とした場合 (※ 3点セットの場合の予算が最低 100万円必要ということではありません。)
中古のCDプレーヤー (型落ちの上位機種) を15〜20万円で購入し、新品のアンプで30〜35万円、新品のスピーカーで50万円という割合をお勧めします。

さらに、アナログレコードを追加したい場合は...
前述の 3点セット (CDプレーヤー : アンプ : スピーカー) の総額と同じ予算でレコードプレーヤー一式を購入されるのをお薦めします。
ちなみに、レコードプレーヤー一式とは、ターンテーブル、トーンアーム、カートリッジ (レコード針)、フォノイコライザーなどです。


ただ、ご覧のとおりアナログシステムを揃えるにはは、結構お金のかかる事がお分かり頂けたと思いますが... 
それでも辞められない魅力がアナログレコードにはあるのです。

システム総額が、30万円でも50万円でもあなたが良い音だと感じたシステムにきっと出会えると思います。
   
3点セットの場合の予算バランスには様々な考え方がありますが、やはり音を決めるのは出口であるスピーカーが一番重要だと私は感じます。    
『音を生かすも殺すもアンプ次第』 という考えは決して間違いではないのですが、私の経験から申し上げると、やはり最終出口であるスピーカーの影響が 大きいし音の違いが分かりやすいため、購入後の満足感が違います。







価格がほぼ同等の 『プリメインアンプ』 と 『セパレートアンプ』 どちらで揃えた方が良いの?
これも、よく人から聞かれる事があります。
昔と違って現在の製品の品質から言えば、価格がほぼ同等であれば、プリメインでもセパレートでもどちらでも本人が好む音であればどちらでもよいのです。
特に最近のプリメインアンプは、総合的にバランスがとれているため、昔、言われたような悪い先入観は取り除いた方が良いです。
そこにセパレートだからとか、プリメインだからとか言うウンチクはまったく必要ありません!

単純に、予算内で自分好みの音を出してくれるアンプが、たまたまセパレートだったとか、プリメインだったで良いと思います。
また、セパレートでも同じメーカー同士が良いとか悪いとかも本人が好む音であれば、どのような組み合わせも自由であり、ルールとか常識なんてありません。

ちなみに、一般的にプリメインアンプは信号の流れる距離が短いという点では、セパレートアンプより有利なのは確かですが、その差が分かる方ならプリメインアンプを選択すれば良いですし、仮にそれより良い音の出るセパレートアンプがあることも事実です。
また、セパレートアンプの場合は、プリアンプとパワーアンプを繋ぐケーブルの種類によって音が良くも悪くもなるので注意が必要です。
特に店頭でセパレートアンプを視聴する場合は、必ず接続されているケーブル類を確認することが重要です。
さらに、店頭のスピーカーまでの配線ルートとスピーカーコードも確認することが重要です。

ちなみに、昔の真空管時代のアンプは、ひとつの筐体に微弱信号のプリ部と大電流のパワー部を同居させるには音質的に悪い影響があったため、価格の高い製品はセパレートタイプが多かったのですが、今の半導体時代では同一価格帯の製品であれば問題ありません。

今でも、『プリメインアンプ』 より 『セパレートアンプ』 の方が、すべての面で上回っているなどという、100% プリメインアンプを否定する輩がいますが、そのような考えを聞く暇があれば、自分自身で店頭に出向いて実際の音を聞くことをお勧めします。
特に今では、高価なのに中途半端なセパレートアンプより、ずっと良い音がするプリメインアンプがたくさんありますから...。

また、最近ではアナログレコードの人気が復活していますが、昔のレコード全盛期にレコード再生時の微弱電流へのノイズ対策には、プリメインよりセパレートの方が有効ということも言われていましたが、アース配線・工事などしっかり施していて、それなりのイコライザーアンプを装備していれば、まったく問題ありません。

したがって、価格がほぼ同等の 『プリメインアンプ』 と 『セパレートアンプ』 では、どちらを選択したら良いのかは、リスニング環境とか設置場所にこだわる人...
たとえば、パワーアンプはスピーカーのそばに設置して、コントロールアンプはリスニング位置から手の届く位置に設置したい方とか、将来、マルチアンプを導入したいと考えている人はセパレートタイプを選択すれば良いでしょう。

ただ、見た目だけで申し上げるとセパレートアンプの方が 『マニア』 っぽく見えるのは事実ですね(笑)

























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