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LEGEND
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ひ~ふ~美代ちゃん
放送日
1973年(昭和48年)10月1日~1974年(昭和49年)3月26日
火曜19:00から 全24回  
放送局
東京12チャンネル
テーマ曲
赤い風船

概略
わずか半年前に歌手デビューしたばかりの17歳の少女は、自分の番組を持つまでの超人気者になっていた。 番組は公開収録の形で毎回多彩なゲストを招いて放送され、初期の頃は局のスタジオで、後には都内各地の会場でも収録された。いたずらな子どもが美代ちゃんのスカートを覗き、美代ちゃんが悲鳴をあげたというエピソードも残っている。美代ちゃんの異常なまでの人気に対応するため、局内にはこの番組専任のはがき係の人までいたそうだ。 1年前の同じ頃、美代ちゃんはまだ普通の高校生だった。

残念なことは、この番組が多くの地方で放送されなかったことで、札幌、仙台、神戸、金沢、福岡での放送実績を調査するも、その形跡を確認できない。滋賀・びわ湖放送で週末日曜に、名古屋・岐阜放送で週遅れの土曜に、ただし不定期に放送されていたことのみ確認している。別掲に示す放送日は首都圏(東京12チャンネル)のもので、毎週火曜に放送されていた。1974年(昭和49年)1月29日はプロボクシング中継のため放送されていない。

当時、注目の的だった美代ちゃんのこの番組の放送開始を紹介する数ある資料のなかから、もっとも具体的なイメージのわくものとして、週刊セブンティーン1973年10月2日号の記事を引用したい。
『TBSの「時間ですよ」が終わり、浅田美代子はこんどは、東京12チャンネル系で10月2日からスタートする「ひぃふー(儘)美代ちゃん」に出演する。これは、浅田美代子と西城秀樹がレギュラーとして出演するバラエティショー。"赤い風船"でオープニングし、毎回ゲストを招いて、"歌謡ドラマ""美代子のスキンシップ""美代子の特訓コーナー""美代子と子どもたち"などでつづる7時からの30分番組。まず"歌謡ドラマ"というのは、童謡あるいは浅田美代子のヒット曲をもとにして作られる日本的なメルヘンで、三木のり平、森繁久弥(儘)などという超ベテランも出演する。"美代子のスキンシップ"は、いま人気急上昇中のコメディアン左とん平が、美代子をいびるコーナー。いじわる質問で美代子を困らせながら、美代子の素顔をさぐろうというもの。これ以上に、いまから浅田美代子がおびえているのが"特訓コーナー"。第1回は手はじめとして、楽器をひとつマスターさせる、ということになっているけれど、とても短時間ではできない。ここで西城秀樹やセミレギュラーの堺正章にバッチリしごかれることになりそう。もちろん楽器のほかに、スポーツ、踊り、お料理などが予定されているという。そして最後は、手に負えないガキ大将などのこどもを集めて、美代子がどれだけ手なづけるか、おてなみ拝見でしめくくる。』

確認している各回の出演者を別掲で示します。