そもそも美代ちゃんのことで、レコードのマトリックスナンバーまで取り上げようなどと考えたのは、その昔「じゃあまたねは2種類ある」と友人が話していたことを覚えていたからです。同じことを知っていた方が必ずいらっしゃるはずで、このコンテンツを公開するにあたり、検証を行い情報を提供する必要性を感じたからです。

結果、そのECLB-13(じゃあまたね/パリの絵ハガキ)は、2種類どころか5種類(※)もあったことがわかりました。その他、シングル盤レコードではECLB-6(しあわせの一番星/恋のまえぶれ) 、ECLB-9(虹の架け橋/きょうは留守番) にそれぞれ４種類、LPレコードの方ではECLJ 2(美代子のおくりもの ひとりっ子 甘えっ子／赤い風船)のみに２種類のマトリックスナンバーのものが存在していたことを確認しています。

LPレコードのECLJ 2のA面には美代ちゃんがメドレーで歌われる童謡が収録されていましたが、ECLJ 2 A1の方が、美代ちゃんの声がはっきりとしていて、同A2の方はエコーが強く、あたかも美代ちゃんが山のかなたで歌っているかのようなミキシングになっています。

シングル盤レコードの方は、残念ながら当方の聴覚で相違を感じ取ることができません。波形を比較してみても殆ど相違が見られず、個体差程度でしかありません。 ただし、ECLB-6 A1 B1(しあわせの一番星/恋のまえぶれ)のみ明らかな波形の相違がみられ、これは聴覚でも相違を感じ取ることができ、僅かながら高音域に偏っているように聞こえます。

別掲の検証結果について、 LPレコードの方はほぼ断定して良いと考えていますが、シングル盤レコードの方は発売枚数が多く、追加プレスされた回数も多いと推察しており、掲載させていただいたもの以外にも、まだ異なるマトリックスナンバーのものが存在する可能性を感じています。機会がありましたら、ぜひ情報提供にご協力いただきたく存じます。