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なつかしき海の歌
放送日
1975年(昭和50年)9月21日(日) 20:00から  
放送局
TBS系
放送枠
単発90分ドラマ
脚本
山田太一
演出
福田新一
ロケ地
東京都渋谷区 TBS局内 ほか

概略
「なつかしき海の歌」というのは、この90分ドラマの中に出てくる90分ドラマの名で、海洋博ブームに乗って沖縄を舞台にした明治時代の物語。
久恵は、このドラマに沖縄の方言で長い台詞を話すワンシーンに出演した。茨城から東京へ出てきて3年半、20歳になって、やっと役らしい役が貰え、父に電話し喜びを分かち合い、明日の8時からは東洋テレビの90分ドラマを見るようあちこちにも電報を打つ。ところが、あろうことかアラブ系某国の大統領専用機が墜落し、たまたま生前の大統領との独占インタビューに成功していた東洋テレビは、その録画テープを使って報道特番を組むことになり、「なつかしき海の歌」の放送は休止に------「またチャンスがあるなんて軽く言わないでよ」と久恵は落胆する------翌日、結局は予定通りに「なつかしき海の歌」が放送されることになるのだが、実は久恵の出演シーンは長すぎるからとカットされてしまっていて、久恵はそのことを知らない。

前年に放送され芸術祭大賞を受賞した「真夜中のあいさつ」の成功を受けて制作されたドラマで、前作がラジオを題材としていたのに対し、テレビを題材にして作られた。テレビの持つ一回性(ワンチャンス)という特徴をテーマにしたとされる。キャスティングは偶然であると説明されていた。
ドラマは「なつかしき海の歌」の放送が始まり、久恵がまだ何も知らずにテレビを見ているところで終わるが、美代ちゃんは、初めて台本を読んだ時、この後、事実を知って茫然自失とする久恵の姿を思い浮かべ、役作りをイメージしたそうだ。

配役
佐伯久恵
浅田美代子
「なつかしき海の歌」に端役で出演した女優 20歳
下沢元
吉田拓郎
「なつかしき海の歌」の元AD 24歳
長部徹夫
加山雄三
ドラマのディレクター 33歳
稲村治子
香山美子
報道番組のディレクター 30歳