1975年(昭和50年)9月8日(月)　20:00から

山内鉄也

C・A・L

東映

供の者と父の敵討を果たそうと浜松へやってきた雪江は、財布を無くしたことがきっかけで与兵衛や御老公様と知りあう。与兵衛は雪江に一目ぼれ。八兵衛も雪江が気になってしょうがない。雪江の敵相手は浜松藩郡奉行の跡取り息子。与兵衛の口ききで雪江は料理屋の女中をしながら仇討の機会を伺うが、なにやら事情を察した人助けが趣味の御老公は、いつも通りに一肌脱ごうと。悪徳大目付の策謀で、庶民が立ち入ると無礼討ちにされてしまう家康所縁の御狩場を仇討場に指定され、そうとは知らずに罠にはまった一行だったが、敵の父親の浜松藩郡奉行はたいへんできた男で筋を通し、雪江は亡き父源太夫の仇討本懐を遂げる。満足した御老公はカッカッカッと笑い、いつも通り爽やかに終わる。

美代ちゃんの役名は当初、美代と紹介されていたが、その日の放送では雪江になっていた。武家の娘役を演じるため、上品にゆっくりと台詞を話されていた。明星同年8月号の記事に、テレビ映画でのオーバーな演技が難しかった感想と、刀を間違えてナイフと言ってしまい爆笑となったエピソードが語られている。